「アンチ」はもう卒業。ポーラが提唱する「ポジティブエイジング」という、心地よい生き方

Beauty Reports

新聞社で働いていた頃、私は「言葉の定義」に人一倍敏感でした。
一つの言葉が社会に与える空気感を、ずっと見つめてきたからです。

美容の世界で長く使われてきた「アンチエイジング」という言葉。
直訳すれば「加齢に抗(あらが)う」です。
でも、今の私たちはどうでしょう。
抗うことに少し、疲れてはいないでしょうか。

鏡を見るたびに
「シミが増えた」「ハリがなくなった」と欠点を探し、
時が流れることを「負け」のように感じてしまう……。
そんな私たちに、ある新しい視点を与えてくれる研究結果があります。

それは、大手化粧品メーカーのポーラ(POLA)が2022年に設立した
「幸せ研究所」が発表した、「ポジティブエイジング」という考え方です。

「ポジティブエイジング」とは何か?

「幸せ研究所」が提唱するポジティブエイジングとは、
一言でいえば「年齢を重ねることを肯定的に捉え、自分らしい美しさを積み重ねていくこと」です。

これは決して「老いから目を逸らしましょう」という無責任な話ではありません。
「若さ=正解」という固定観念から自分を解き放ち
経験を重ねた今の自分だからこそ持てる美しさを楽しもう、という提案です。

ポーラの調査が明かす「幸福度と肌」の意外な関係

ポーラ「幸せ研究所」が、ウェルビーイング学の専門家である慶應義塾大学の前野隆司教授と共に分析した結果によれば、幸せを感じている人には共通する「幸せの4つの因子」があるといいます。

これを大人の女性の生き方に照らし合わせると、次のようなエッセンスが見えてきます。

  1. 「やってみよう!」と思える好奇心 新しいコスメを試したり、小さな趣味を始めたり。自分を更新し続ける意欲があること。
  2. 「ありがとう!」と言い合えるつながり 周囲との感謝のやり取りが、心の健やかさの土台になっていること。
  3. 「なんとかなる!」という前向きさ 変化を恐れず、楽観的に明日を見つめる力。
  4. 「ありのままに!」自分を肯定する力 他人と比較せず、自分のペースや個性を尊重すること。

同研究所の調査では、これらの「幸せの因子」を高く持っている人ほど、自身の肌の状態にも自信を持ち、加齢を前向きに捉える「ポジティブエイジング」を実践できているという傾向が示されています。

「抗う」から「生かす」へ、マインドを書き換える

新聞社時代、私は多くの「正解のない問い」に向き合ってきました。美容も同じです。誰が決めたか分からない「若さの基準」に自分を当てはめるのは、もう終わりにしませんか。

「アンチ(抗う)」という言葉には、どうしても緊張感が伴います。 一方、「ポジティブ(前向きに受け入れる)」という言葉には、自分を許すような、ふっと肩の力が抜ける響きがあります。

30代後半からの美容は、欠点を消し去るための作業であってはもったいない。 今日使った美容液の香りに癒やされる。 丁寧に下地を塗った後の、少し明るくなった自分の顔を慈しむ。 そんな「今の自分を楽しむためのステップ」であってほしいのです。

私たちが、今日からできること

情報の波に溺れそうになる毎日。でも、「幸せ研究所」のデータが教えてくれるのは、実はとてもシンプルなことでした。

それは、「自分を幸せにするのは、自分の変化を面白がれる心の余裕である」ということ。

「昔より目が小さくなった気がする……」と悲しむ代わりに、「笑った時の目尻のシワ、私らしくていいかも」と笑ってみる。そんな小さなマインドの変換こそが、ポジティブエイジングの第一歩です。

抗うのをやめた先に見えてくる、新しい自分の美しさ。 あなたも、一緒に探してみませんか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました