肌の年齢サインが気になる方へ。次世代成分「バクチオール」が敏感肌から注目される理由

Ingredients & Science

年齢を重ねるにつれてハリ不足や乾燥が気になりはじめたものの、レチノールを使うと肌が荒れてしまう――。そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか(私もそのひとりです)。そんな方へ、敏感肌のミドル層の間で今、「バクチオール」という成分が注目を集めています。

かつては「攻めのレチノール」か「守りの保湿」かの二択でしたが、バクチオールの登場により、「肌をいたわりながら、年齢に応じたお手入れを取り入れる」という考え方が広がってきました。
本記事では、近年の研究報告を踏まえつつ、今選択肢として注目されているアイテムを紹介します。

1. バクチオールとは?レチノールとの「似て非なる」関係

バクチオールは、アーユルヴェーダでも古くから用いられてきた植物「バブチ(Babchi/Psoralea corylifolia)」の種子から抽出される植物由来成分です。

科学的知見に基づく背景

ビタミンA誘導体である「レチノール」とは化学構造こそ異なりますが、肌へのアプローチの方向性が似ている点が特徴とされています。
2019年に英国皮膚科学誌(British Journal of Dermatology)に掲載された小規模試験では、バクチオールとレチノールを比較した際、肌のハリや小じわに関わる指標において、類似した変化が観察されたと報告されています。

こうした研究背景から、レチノールに近い使用感を意識しつつ、植物由来成分として穏やかに肌を整えたい層から関心を集めています。

2. 敏感肌にバクチオールが選ばれる3つの理由

① 刺激を感じにくい設計とされている

前述の研究では、バクチオールとレチノールの比較において、赤みや皮むけ、ヒリつきといった刺激感が比較的少なかったという報告があります。
肌がゆらぎやすい時期や、過去にレチノールで肌トラブルを経験した人にとって、日常のケアに取り入れやすい成分として位置づけられています。

② 光に対して安定しやすく、朝のケアにも使いやすい

レチノールは紫外線の影響を受けやすく、使用タイミングが夜に限定されることが一般的です。
一方、バクチオールは光や熱に対して比較的安定しているとされ、朝のスキンケアにも組み込みやすい点が特徴です。

③ 他の成分と組み合わせやすい

レチノールは取り扱いが難しい成分ですが、バクチオールは成分自体が安定しているため、ビタミンCやナイアシンアミドなど、他の美容成分と組み合わせたアイテムも多く展開されています。
複数の肌悩みに配慮したスキンケアを考える際に、選択肢を広げやすい点も特徴です。

3. 編集部注目:バクチオール配合アイテム2選

成分特性に着目し、方向性の異なる2製品を紹介します。

Eucerin ハリフィラー バクチライズ セラム

皮膚科学をベースにしたドイツ発ブランド「ユーセリン」による美容液。
バクチオールをキー成分として、ハリ不足が気になり始めた肌をうるおいで包み込むことを意識した設計です。夜のスキンケアで、じっくり肌と向き合いたい人に向いた1本です。

to/one ブライトニング グロウ セラム

油溶性ビタミンCをベースに、バクチオールを組み合わせたスティック状のバームタイプ美容液
持ち運びやすく、日中の乾燥やキメの乱れが気になるときに使いやすい形状です。
外出先でのうるおいケアを重視したい人に向いています。


4. 結論:無理なく続けられる選択肢として

バクチオールの魅力は、「朝晩を問わず、肌への負担感を抑えながら使い続けやすい点」にあります。
年齢に応じたお手入れにおいて重要なのは、短期間で結果を求めることよりも、日々のケアを無理なく継続できるかどうか。

レチノールが合わなかった経験を持つ人にとって、バクチオールは新たな選択肢のひとつとして、検討しやすい成分と言えるでしょう。


参考文献
British Journal of Dermatology, 2019:Prospective, randomized, double-blind assessment of topical bakuchiol and retinol for facial photoageing
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29947134/

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