美容トレンドの移り変わり速いものです。ここ数年、敏感肌ケアの代表格として注目を集めてきたのが「CICA(ツボクサエキス)」。韓国発のブームをきっかけに、多くのスキンケア製品に配合されるようになりました。
一方で、情報感度の高いオトナの女性たちの間では、次のフェーズが始まっています。
それは新奇性のある成分を追い続けることよりも、実績と信頼のある成分を選び直すこと。
今回は、CICAブームを経た今だからこそ注目したい、医薬部外品などでも長年使われてきた実績のある「定番成分」を含めた、肌荒れを防ぎ、肌をすこやかに保つ四つの成分を紹介します。
1|日本の薬用化粧品を支えてきた「グリチルリチン酸2K」
グリチルリチン酸2K(ジカリウム)は、甘草(カンゾウ)由来の成分で、医薬部外品において肌荒れ防止の有効成分として広く認可されている成分です。
刺激を感じやすくなっている肌状態を落ち着かせる目的で、多くの化粧水や乳液に配合され、これ以上トラブルが進まないよう肌環境を整える役割を担います。レチノールやビタミンCなど、肌に積極的にアプローチするケアを取り入れる人が増えた今、日常的な肌荒れ防止のベースケアとして取り入れやすい成分のひとつといえます。
2|肌荒れを防ぎ、なめらかさを保つ「アラントイン」
アラントインは、医薬部外品でも肌荒れ防止成分として使用されてきた実績のある成分です。
乾燥や摩擦などでコンディションを崩しがちな肌を、なめらかで均一な状態へ導くことを目的に使われ、肌が本来のすこやかさを取り戻すプロセスをサポートする役割が期待されています。
年齢とともに肌のコンディションが安定しにくくなったと感じる人にとって、毎日のケアに取り入れやすいサポート成分といえるでしょう。
3|うるおい環境を支える「パンテノール」
パンテノールは、体内でビタミンB5として働く成分で、スキンケアだけでなくヘアケア製品にも長く使われてきました。
角質層のうるおいを保ちやすい環境をサポートすることから、乾燥しがちな肌のケアに適した成分として再評価されています。CICAが一時的な肌コンディションの乱れに着目した成分であるのに対し、パンテノールは日常的な保湿設計を支える成分として使い分けることができます。
4|穏やかに肌を整える「アズレン」
アズレン(グアイアズレン)は、カモミール由来の成分で、青い色を持つことが特徴です。
医薬部外品や医薬品にも使用されてきた背景があり、化粧品では肌を整え、肌荒れを防ぐ目的で配合されます。
特に、ほてりを感じやすい肌や、外的刺激を受けた後のケアに取り入れられることが多く、レスキュー的に使える成分として注目されています。
なぜ今、定番成分が選ばれているのか
これらの成分が再び注目されている背景には、処方技術の進化があります。成分そのものは変わらなくても、配合バランスや処方設計が進化し、より使いやすい形で取り入れられるようになりました。
また、SNSで次々と登場する新成分に疲れを感じた消費者が、長年使われてきた実績のある成分に安心感を見出していることも理由のひとつでしょう。
オトナのための成分選びの考え方
大切なのは、成分を「流行」で選ぶのではなく、肌状態に合わせて使い分けること。
・日常のベースケア→グリチルリチン酸2Kで肌荒れを防ぐ
・攻めのケア後→パンテノールやアラントインで肌を整える
・一時的に刺激を感じたとき→アズレン配合アイテムを取り入れる
本当に信頼できる成分は、時代が変わっても形を変えて残り続けます。CICAの「次」を探すよりも、実績のある成分を賢く選び直すことが、大人のスキンケアには必要なのかもしれません。
編集部厳選|今、取り入れたい「定番成分」配合コスメ
グリチルリチン酸2K配合:乾燥さん 薬用しっとり化粧液 肌荒れを防ぐ薬用ローション
ナイアシンアミドやヒト型セラミドも配合されているため、シミ・シワ・にきびのトラブルを防ぎながら、お肌に潤いも与えてくれる処方が特徴。
パンテノール配合:ラロッシュポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+
肌ダメージをケアしてくれるCICA成分も配合。手で温めて塗り伸ばすのがおすすめで、男女・年齢問わず家族で使えるのも嬉しいポイント。顔だけでなく体にも使用できます。
アズレン配合:Dr.Althea 147バリアクリーム
セラミドやヒアルロン酸を配合した保湿力のあるクリーム。水分感のある伸びの良いテクスチャーが特徴。


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